【鎌倉みんなのスタジアム】プロジェクト続報 鎌倉インテル営業マン一年生のGKシュウヤマン日記 壱ノ巻

「第1号」バナー広告に協賛してくれた
「サッカー嫌い」のアカラクリニック院長に凸

待合室はまるでスイートルーム

 「鎌倉みんなのスタジアム」プロジェクトが後半戦に入った1月中旬の朝、携帯が鳴った。鬼軍曹こと吉田健次GMからだ。ついに最初の支援金110万円(税込み)のバナー広告への協賛が決まったという。「やった第1号だ!」。最初の1枚は、ワイが決めたかったが、百戦錬磨の鬼軍曹にはかなわない。「詳細を詰めるからシュウヤマンも来い」と大船駅から車で5分ほどの住宅街にある、クリニックへ向かった。
 広々した専用駐車場の奥にある、白色の壁のガラス張りのスタイリッシュな一角がアカラクリニックだった。この日、前のアポが押し、約束の時間から遅れていたのに、入口まで出てきて、ニコニコ顔で自動ドアを開けて出迎えてくれたのが、福田真院長だった。
 あれっ?「サッカー嫌い」のはずなのに。待合室へ入ると、先着していた鬼軍曹もソファーから笑みを送ってきた。ここは、まるでどこかのスイートルームか、高級レストランか。まったく病院らしくない。なんか和むなぁ。
大船駅から車で5分の岡本にあるアカラクリニックに凸るシュウヤマン

真の鎌倉インテルになるために

 鎌倉には、市民が自由に使える芝のグラウンドがない。ワイら鎌倉インテルも、横浜市にある人工芝のグラウンドを借りて、練習をしている。「オフィスが鎌倉にあるだけじゃ、“鎌倉”インテルとは言えない」、とヨモケン(四方健太郎)代表と鬼軍曹らが動いて、鎌倉の深沢地域に、フルサイズの人工芝のサッカーグラウンドを作ることにした。工費は、地元の建設会社や、人工芝など資材の各メーカーの協力もあって1億円に抑えた。相場より、かなり安い。
 もちろん神奈川県や鎌倉市からの支援金はゼロ。鎌倉インテルは、民間の力だけで7000万円を集めたが、あと3000万円足りない。それをまかなうため、昨年12月に、クラウドファンディングを立ち上げた。そのころ、ワイはヨモケンと鬼軍曹に誘われ、広告代理店を辞め、鎌倉インテルへ転職して営業マンになった。もちろん選手も続けながら、二足のワラジ、というやつだ。GKは守りだけど、営業は攻めなきゃ。さぁアカラクリニックに凸。

内科だけど心のケアも

 あまりに病院らしくない、ゴージャスな待合室のソファーは、座り心地がいい。「ここは内科のクリニックですよね?」と福田院長に聞いた。「はい、内科だけではなく、心療内科からのアプローチを含めた、総合的な診療を信条としています。ほかリウマチ科、一般皮膚科、美容皮膚科、訪問診療も併設しています」。
 んっ? 心療内科って、心の病を患ったとき、かかるやつ? ワイが、怪訝そうな顔をしていたのだろう。福田院長は身を乗り出して、分かりやすく、解説してくれた。
まるで森の中? 落ち着く空間で福田院長と話をする鬼軍曹

痛み止めではなく話を聞いて原因を探る

 「こんな例があります。お腹が痛い、と若い女性の患者さんが来院されました。検査の結果、数値などに異常は見られず、原因は特定できません。痛み止めなどを処方し、『薬を内服して、様子を見て下さい』というのが、これまでの一般的な内科です。はたして、それでいいのでしょうか…。患者さんは、何か不安を抱えているのではないか。もしかすると、何らかの理由があって夜、寝られなくて、腹痛を引き起こしているのではないか。詳しく話を聞き、腹痛の原因を探り、その解決策を導く。これが内科と心療内科を融合させたアプローチです」

ワイも悩みはあるけれど…

 なるほど…。「たとえ自分で、もしかして心が病んでいる? と感じても、なかなか心療内科へは行きにくい。でも、このアカラクリニックなら、内科にかかったついでに、心のケアもしていただける、ということですか?」。
二足のワラジを履くシュウヤマン。バナーを持って今日も鎌倉を行く
ㅤ実はワイだって悩みがある。GKとしても、営業マンとしても、もっと鎌倉インテルに貢献したい。でも、どっちに力点をおけばいいのか…。いまワイって中途半端なんじゃないか? なんて、考え始めたら、夜、寝られない。睡眠不足が続くと疲れが抜けず、イライラするし、心も不安定…。福田院長に診てもらいたいけど、今日は鬼軍曹もいるし。日を改めよう。話を戻して…。
 「とくにいまコロナ禍で、仕事や金銭面、また外出できないことでストレスを抱え、いろいろ不安を感じている人も多いですよね~」と聞いてみた。

多様化する世の中だから医療も変化を

 福田院長は相槌を打ちながら、こう続ける。「そうですね。近年、グローバリズムが加速し、一方で持続可能な社会作りが叫ばれています。最近はデジタル化も急ピッチで進んでいます。知らず知らずのうちにストレスを抱えている人は増えています。さらに昨今のコロナ禍で、世代、性別を問わず、悩みや不安を抱えていない人はいない、と言っても過言ではないと思います。世の中がより複雑化し、混迷を極めるいま、医療も変化が必要だと感じています」
(つづく)