
「シュウヤマン、いまから鎌倉プロテへ来られる? ちょっと見せたいものがあるんだ」
見せたいものって何だろう…。鈴木社長の趣味はクラシックカー。会社のロゴや、2021-2023シーズンの鎌倉インテルのユニホームにも、所有するクラシックカーのデザインを採用しているくらいだ。さては、新たなクラシックカーを手に入れたかな?
ワイはシュウヤマン。岡山出身で、実の名は、岡崎修也という。鎌倉インテル、トップチームのGKとしてゴールマウスを守りながら、営業スタッフのひとりとして、鎌倉を駆けまわっている。呼ばれたら、どこでも飛んでいくフットワークの軽さが持ち味だ。
鎌倉市の北西部、関谷にある、鎌倉プロテへ到着すると、表には社長が普段、乗っている、アウディRS4がとまっていた。ここはプロテックスのフラッグシップファクトリー。カーコーディングの最前線で、卓越した技術を持つ、熟練クルーたちが働いている。


「シュウヤマン、ようこそ、鎌倉プロテへ。ようやく会いに来てくれましたね。はい、どうぞ!」と琉星は、いつもの笑顔で、手に持っていたつなぎを渡してきた。すると、その横から「シュウヤマン、プロの車の洗い方を教えましょうか?」と笑みの男が現れた。詩音だった。琉星と同じく、鎌倉インテルのサテライト(2軍)で、主に左サイドバックとして活躍する、清水詩音(しみずしおん)。運動量と1対1のフィジカルの強さが持ち味だ。詩音もプロテックスなら、ある程度、時間が自由になるので、サッカーと仕事が両立でき、さらにカーコーティング技術を身に着けることができるので将来へもつながる、ということで、6月から社員として働いている。戸惑う俺に、鈴木社長もニコニコ顔で「たかが洗車、されど洗車。今日はね、いかに琉星が成長したか、肌で感じて欲しいんだ。カーコーティングの基本中の『き』である、洗車の極意を琉星から学んでもらいたいんだ」

つなぎに着替えて、洗車ピットへ行くと、琉星が、社長のアウディの運転席に座って、慣れた様子で所定の位置へ動かしていた。社長の車が実験台ということか…。それにしても、高級車を颯爽とあやつる琉星、格好いいなぁ。さっそく、洗車の極意とやらを見せてもらおう。
アウディの真っ黒なボディーに水をかけ、シャンプーをつけて、洗う琉星が笑みを投げかけてきた。「ちょっとやってみます?」。もちろん。丁寧にボディーを洗っていく。たかが洗車…。すると背後から詩音が、「そんなのんびりじゃ、仕事終わらないっすよ」と急ぎ立てる。


はやい。まさに職人技。2人とも入社して半年しか経っていないのに。この成長ぶりはすごい。鈴木社長が見せたい、という理由が分かる。この洗車をマスターすると、次はいよいよコーディング加工だという。琉星も詩音も、まもなく、そのコーティング作業をやらせてもらえるようになるらしい。早い人なら、2年くらいで洗車からコーティングまで、ひとりで出来るようになるという。

鎌倉の地で、サッカー続けながら、車の研磨職人の道も目指す、琉星と詩音。それにしても、なぜプロテックスは、みんなの鳩サブレースタジアムのスポンサーになってくれ、さらにユニホームのパンツスポンサーにもなってくれたのか。そのうえ、練習日は残業不可の鎌倉インテルの選手を雇用してくれている。企業として、どんなメリットがあるのだろうか。
鈴木社長は言う。「僕は鎌倉にお店を構え、この地に育ててもらった。その鎌倉で新しく生まれたサッカークラブを応援したい。これから鎌倉インテルが強くなると、全国から、どんどん新しい若いサッカー選手たちが鎌倉を目指してやって来る。そのとき、サッカーしながら生活していけるよう、仕事も供給したい。そうなればうちも助かる」。

さらに鈴木社長は続ける。「長く会社を経営して、何百人という社員を見てきた。スポーツをやっている選手は、簡単に諦めない。一方、年齢を重ね、結婚をしたり、子どもが生まれたりしたとき、手に職があると強い。サッカーをやめて、故郷に帰るとき、技術があれば、独立することもできる。もっといえば、この仕事には、『この人に磨いてもらいたい』、というファンがついてきたら稼げる。琉星と詩音には、サッカーも仕事も一生懸命やって稼いで、いい車に乗って欲しい。鎌倉にそういう環境を作っていきたいと思っています」


株式会社プロテックス / PROTECS
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